屋外飼育時の転ばぬ先の杖
皆さん、こんにちは!
(27度/22度)
「転ばぬ先の杖」という諺があります。広く知られていますが、「失敗しないように前もって準備する」という意味です。
今日は初歩的なことを書こうと思います。
夏場の販売会で、「メダカが死んでしまう」という相談があります。その原因は高水温でメダカが煮魚になってしまうと推測されるものです。
コンパクトで取り回しが良いNV13。NV13を悪く言うつもりはありません。しかし使い方を間違えると、惨劇を見ることになってしまいます。
水温が上がってしまう要因は、水量が少ないことと、黒などの濃い色の桶であるという2つのことが挙げられます。
この2つ、メダカには太陽光が必要だからといってそのままにしていると、夏場であれば水の温度は一気に上がってしまいます。
そこで、よしずなどを使って「遮光」することで、失敗を少なくすることができます。
しかしそれでも夏場は、NV13はちょっと不安です。黒のNV13は、直射日光が当たる環境では、最も過酷な条件だと思います。
夏場の水温は、上がっても35度までにとどめておきたいところです。
水温を知るためには、やはり水温計を設置したほうが良いと思います。ホムセで売られている数百円の製品で大丈夫です。
仕事が休みの晴れの日に、朝9時頃から、30分もしくは1時間おきに水温をチェックして、グラフを付けてみてください。水温上昇のカーブ(曲線)を知ることで、お住まいの地域での適切な過昇温対策がとれるようになります。
この方法は確実に失敗を減らすことができます。自分が住んでいる地域の条件を知るということは、とても重要です。
例えば、気温が30度の時、水温は何度になっているか?過昇温対策が有るときと無いときでは、どのくらい差があるのか?ということも知ることができます。
これを知っているのと知らないのでは、雲泥の差です。知ることによって対策が取れるので、安心して外出もできます。
梅雨が明けて暑くなってから記事にしても遅いと思いますので、経験者ならわかっていることを飼育一年目の方に向けて書きました。
桶の置き場によっては日の当たり方も違うと思うので、その場合は何箇所か測定されることをお勧めします。
4月、5月、6月が過ぎ、育ってきたメダカを夏場に死なせないために、数百円でできる対策なのでやってみてください。
それでは今日はこの辺で。